永田 靖「サンプルサイズの決め方」朝倉書店(2003)では、対立仮設を設定し,有意水準(α)を固定し,
検出力(1−β)が設定した値以上になる条件でサンプルサイズの最小値を求めています。
 ここで検出力の計算には、非心t分布、非心χ2分布、非心F分布の確率計算が必要になるケースがあります。
既に補助資料として「EXCELによる検出力とサンプルサイズの計算」 芳賀敏郎 でEXCELでの計算方法が報告されていますが、
この本では、非心t分布、非心χ2分布、非心F分布の確率計算は、VBAマクロで別配布のようです。

 Rと呼ばれるフリーの統計ソフトウェアには、この種の確率計算を行う関数が用意されています。
商用ソフトS-PLUSでも同じ関数がライブラリー(envstats)に用意されています。
 「サンプルサイズの決め方」の3章から12章まで,すべてR(S-PLUS)で記述出来ますが、
今回は12章の区間推定に基づくサンプルサイズの決定方法の計算方法をまとめました。
信頼区間の区間幅や信頼限界の比を一定値以下に指定してのサンプルサイズの計算なので、
対立仮設の設定より使い易いのではないかと思います。
ここでは、非心t分布、非心χ2分布、非心F分布は使用しません。

区間推定に基づくサンプルサイズの設計方法.pdf こちらをクリックして下さい。


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なお、検出力に関しては、高際睦氏の資料も参考にして下さい。
検出力解析について http://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/2337/1/26_15.pdf
検出力解析について(2) http://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/3228/1/28_13.pdf
検出力解析について(3) http://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/3998/1/30_1.pdf